ヘアークラックの原因やひび割れの種類別対策を紹介！知らないと危険！

築年数が経つにつれて、家の外壁に現れるヘアークラック。
賃貸住宅に住んでいる方も、持ち家を持つことを考えている方も、気になる存在ですよね。
「ヘアークラックって放置しても大丈夫なの？」
「どんな原因で発生するのか知りたい」
そんな疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、ヘアークラックの原因と種類別の対策について解説していきます。

ヘアークラックの原因を解説

1:建物の揺れによるもの

地震や台風などの自然災害による強い揺れは、建物を大きく揺さぶります。
その結果、建物に歪みが生じ、壁にヘアークラックが発生する可能性があります。
特に、交通量の多い幹線道路沿いや、電車の線路に近い場所に建っている建物は、常に振動にさらされているため、注意が必要です。
新築から時間が経つにつれて、揺れの影響が蓄積されてヘアークラックが発生しやすくなります。
このような場所では、弾性機能のある塗料を使用することで、建物の揺れによるダメージを軽減することができます。

2:不同沈下によるもの

地盤が弱く、均等に沈下しない場所では、不同沈下と呼ばれる現象が起こります。
不同沈下によって建物が傾くと、壁面に歪みが生じてヘアークラックが発生します。
ドアや窓が歪んで開けにくくなったり、床が傾いたりするなどの不具合も、不同沈下のサインです。
不同沈下が疑われる場合は、建築業者に相談し、基礎の剛性を高めたり、地盤改良工事などの対策を検討する必要があります。

3:経年劣化によるもの

外壁は、紫外線や風雨、乾燥や寒暖の差などの外的要因によって、常に劣化が進んでいます。
特に、外壁材の化粧モルタルやサイディングボードの素地、コンクリートは、寒暖によって収縮と膨張を繰り返します。
時間の経過とともに、劣化した塗膜は、素地の収縮と膨張に耐えられなくなり、小さなひび割れが発生します。
また、地震の揺れや地盤の変化、施工不良が原因の地盤沈下も、ヘアークラックを引き起こす要因となります。

ヘアークラックの原因は様々なものがありますが、時間が経てば必ず発生するものですので、ヘアークラックが発生した場合は適切な対処を取ってくださいね。

種類別のクラックと適切な対処法

1:ヘアークラック

ヘアークラックは、塗膜だけのひび割れです。
モルタルの場合は、弾性工法で対処します。
下塗りフィラーでクラックを埋め、上塗りを弾性塗料で仕上げることで、重ね塗りで塗装面を保護し、長持ちさせることができます。
サイディングの場合は、弾性工法が使えないため、クラックに粉末状のコンクリートやパテを注入して対処します。

2:乾燥クラック

乾燥クラックは、外壁が乾燥収縮してひび割れた状態です。
外壁掃除で見つかるほどわかりにくく、モルタルが乾燥する前に仕上げの塗装を行うと発生します。
しかし、モルタルが乾燥してしまえば、それ以上クラックは大きくなりません。
乾燥クラックが気になる場合は、モルタルが乾燥してクラックが落ち着いてから、塗り直しで対処します。

3:構造クラック

構造クラックは、幅0.3mm以上、深さ5mmくらいのひび割れで、壁面の素材に応じた補修で対処します。
クラックをグラインダーでカットしてクラック面をきれいにし、プライマーを塗布した後、モルタルやサイディングはコーキング（シーリング）処理を行います。
鉄筋コンクリート外壁の場合は、エポキシ樹脂を注入します。
外壁の素材に応じた補修材で対処し、塗装で隠すと補修部分をわかりにくくできます。

4:縁切りクラック

縁切りクラックは、モルタル壁の仕上げ塗り作業をやり直した際の継ぎ目のひび割れです。
工事中の部分的なやり直しや天候によって、途中で仕上げ塗り作業が止まると、継ぎ目が目立つ大きなひび割れになります。
塗装面だけのひび割れではないため、適切な補修が必要です。

まとめ

ヘアークラックは、建物の揺れ、不同沈下、経年劣化、施工不良など、様々な原因によって発生します。
また、ヘアークラック以外にも、乾燥クラック、構造クラック、縁切りクラックなど、種類によって適切な対処法が異なります。
放置すると雨漏りや建物の強度低下につながる可能性もあるため、早期に専門業者に相談し、適切な対策を講じることが重要です。
この記事が、ヘアークラックに関する不安を解消し、安心して住み続けられるための参考になれば幸いです。

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