塗料のニッチな話～基礎編「顔料」(1)

塗料の成分は、

• 顔料（染料）
• 溶媒
• 樹脂と添加剤

から構成されています。

今回は色の原料である「顔料」について軽くお話します。「染料」はまた今度と言うことで。

「顔料」と一口に言いましても大きく

• 無機顔料
• 有機顔料
• 特殊顔料

に分かれています。

「無機顔料」は鉱物や土などから得られる「天然鉱物顔料」と鉄や銅、鉛などの金属を科学反応させることで得られる酸化物などから作られています。

「有機顔料」は原油を精製したものと合成した鮮やかな色合いのものが多くみられます。

一般的には有機顔料を使用した鮮やかな色合い（赤、黄、青色など）より、落ち着いた無機顔料のほうが隠蔽力が高く、色褪せしにくい（耐候性が高い）傾向にあります。

「特殊顔料」は、パール剤や蛍光塗料などに使用されてます。                          

また役割もいくつかに分かれていまして、

• 色を付けるための「着色顔料」
• 塗料のボリュームを出したり艶を調整したりする「体質顔料」
• 錆を抑えるための「さび止め顔料」

に分かれています。

ざっと今回はこれまで、次回の講釈で。