プロが教える外壁塗装基礎知識~知っていて損はない、家の劣化<屋根編>
「家」というものを「屋根」と「外壁」に分けて、構造と劣化について見ていきましょう。
今回は屋根について。屋根の構造はこのようになっています。
屋根は、上から順に
- 瓦
- 桟木
- 防水シート(ルーフィング)
- 野地板
という構造になっています。
瓦の種類
瓦には大きく分けて2種類あります。
1.和瓦
- 焼き物(お茶碗と同じイメージのもの)である。
- 茶碗のように、釉薬を塗って焼いているので水を吸い込まない
- 30~40年経っても劣化しにくい。
という特徴があり、「塗装」という側面から見ると、丈夫で長持ちする素材で定期的な塗装などは必要ありません。(ただし、割れたり欠けたりなどで、瓦の交換や葺き替えは必要になってきます)
2.洋瓦
- セメントから出来ている。
- セメントは水を吸い込みやすいため、表面に塗装を施してある。
- 塗装が傷んでくるので、定期的なメンテナンスが必要である。
もし、洋瓦の塗装を放置すると、どうなるか。表面の塗装が剥げてしまった屋根は、雨が降ると水を吸い込みます。その吸い込んだ水が、冬などは凍ってしまい体積が増えた水は、屋根瓦を破壊してしまうのです。
雨水から屋根を守っているもの
しかし、例え瓦が割れたりしても、直接雨漏りにつながるかというと、そうではありません。
何故なら、雨水から屋根を守っているのは、瓦ではなく「防水シート(ルーフィング)」だからです。
そうしたら、屋根の塗装をしっかりして、ルーフィングも破れていなければ、風雨を防げるのか、というとそうでもない。
というのも、瓦と瓦の間には、実は隙間があるのですが、この隙間を塗料で埋めてしまうケースというのがよくあって、これがまた屋根を傷ませる要因になってしまうのです。
瓦一枚一枚は、しっかり塗装で保護しないといけませんが、
瓦と瓦の隙間は、水はけが出来るように隙間が空いてないといけません。
そして、怖いことに、瓦と瓦の隙間が空いていないといけないということを、知らない塗装職人も結構います。実際、当社のお客様でも他所で施工した塗装工事で、この失敗事例を経験された方がいらっしゃいます。
用語説明
あとの用語も簡単に説明します。
● 桟木・・・瓦を留めるために、屋根の上に横に張りわたした角材。瓦桟木。
●ルーフィング・・・板紙にアスファルトをしみこませた建築用の防水材料。主にビルの屋上や家屋の屋根、壁に敷いて、雨水が屋内に進入するのを防ぐために用いるためのもの。
●野地板・・・屋根を葺(ふ)く下地とするために桟木の上に張る板。
屋根一つとっても、知識がないと、失敗することもあります。
当社のコラムが皆様の外壁塗装の一助になれば幸いです。
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