2021.03.23

【屋根のセルフチェック】自分で簡単にできる!屋根の状態を確認する3つの方法【Vol.28】

 

セルフチェック【屋根診断】

それではまず、自宅のセルチェック屋根から行ってみましょう。

やってはならないセルフチェック

屋根はなかなか自分で見るのは難しいですね。ホームセンターへ行ってはしごを買ってきて、屋根に上がって全体をチェックする。なかなかこんなことできないですよね。ましてはしごが傾いて落ちて怪我でもしたら何をしてることかわからないので、これはやめましょう。

もしくは、ご自身でドローン買ってきて飛ばして屋根の点検しますか?なかなかこれも現実的ではないですね。

セルフチェック3つの方法

だからやはり、

  • 2階の窓を開けて、1階の屋根が見える場合に点検
  • ベランダやバルコニーから屋根が見えれば見る
  • 建物から離れて双眼鏡のようなもので見る

これぐらいしかなかなかご自身でチェックするのは難しいかと思うんですが、屋根の構造だけは知っておいてください。

知っておきたい屋根の構造

屋根の構造。よく訪問販売の業者さんなんかが「瓦がズレてますよ」とか「あの瓦割れてますよ」と遠くから見つけてね。もう放っておいてくれって話なんですが、そういったことを指摘するわけですよ。「今すぐやらないともう大変なことになります」と不安を煽ってきたりするんですが、ここは屋根の構造がわかっていたら、そんなに慌てることがないので、ご説明したいと思います。

屋根には色々な瓦がありますが、瓦の種類ともかく、屋根の構造を見てください。当社のショールームに来ていただいたらこういう構造見本があって、これは簡易的なものです。

この下にはベニヤ板みたいなもので、構造合板があって、野地板と言います。その上に防水シートで、瓦が乗っています。こういう形になっているので、実際防水しているのは、この瓦だけではなく、この下の防水シートですね。これが大きな役目があるわけなんですよ。

一次防水・二次防水とは

表面的なものを一次防水、その下にあるもの二次防水と言います。この二次防水がどれだけしっかり施工されてるかが問題なんですね。これはもう新築の時の話になります。新築のときにこの防水シートをきっちり貼って、その上に瓦を乗せるんですが、この貼り方が曖昧だったり中途半端だったりするケースも稀にあるんです。そのまま瓦を乗せてしまうと、はっきり言ってわからないですね。それが将来ゆくゆく雨漏りの原因になったりすることがあります。実際に瓦が割れても下に防水シートがあるので、雨はすぐ漏れないんですよ。本来漏れたら駄目なんですよね。この構造がもうちょっとわかっていたら、もう瓦が割れたからすぐにどうのこうのと煽られることもないんで、ここは知っておいてください。

セメント系瓦は要注意!

この瓦なんですが、瓦の種類にもよります。まず大きく分けて、セメント系の瓦と、粘土瓦、いわゆるお茶碗のように窯に入れて焼くわけです。ですからこれは古くなっても水の吸い込みがないんですが、セメント系の瓦っていうのはどうしても水の吸い込みが出ます。

元々工場で塗装を綺麗にしてきている時はそれで弾いてるんですが、古くなってくると、水を弾かなくなる。実際水をかけてみますと、こんな感じですね。水がいっぱい染み込みますね。ということは、雨が降った後、たっぷりと水を吸い込んだ状態になります。

冬場にそのまま気温が下がると、水が凍る訳ですよ。いわゆる凍害ですね。凍った水は膨張するので瓦が割れてしまったり、夏場は水をたっぷり吸い込んだ状態。北側の傾斜を見て下さい。苔が生えたりカビが生えたり、こんな色んな問題が出てきます。

塗装の目的とは

ですから水を吸い込むようになっていたら、水を吸い込まないように塗装して撥水性を良くする。前回もこの屋根の話をしています。また鉄チャンネルをさかのぼって、前の方の屋根の話も聞いていただいたら、より詳しく説明しています。

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